「関節運動学的アプローチ」（AKA）は、関節運動学に基づき、 関節の遊びや関節面の滑り回転などの関節運動の異常を治療する方法です。
おもに骨盤（正確には仙腸関節）をわずかに動かすことで治療になります。 病状に応じて各種関節の治療を行います。
治療頻度は2週間に1回、１回で症状の改善する患者さんも多いです。 病気の期間、症状の応じて治療回数を相談します。 特殊型では月に1回が適当です。
ぎっくり腰、慢性腰痛、寝違えなど、今までの治療に効果が得られない患者さんに特に有効です。
詳しくは 関節運動学的アプローチ（ＡＫＡ）医学会ホームページ をご参照ください。
費用は予約料５千円にくわえて保険診療分がかかります。
Target diseases 関節運動学的アプローチが有効な疾患
今までの治療で効果がない下記の疾患には、治療をトライしてもよいと思います。
| 頭・顔 | 頭部、顔面のいたみ 頭痛、後頭部痛 群発頭痛、偏頭痛 |
|---|---|
| 首 | 頚部痛 頸上肢痛 頚部捻挫 むちうち損傷 寝違え 頸椎症 肩こり 頸肩腕症候群 |
| 肩～腕～指 | 上肢の痛み、しびれ 肩関節周囲炎 五十肩 腱板損傷 スポーツにおける肩痛 ゴルフ肩 野球肩 スポーツにおける肘痛 上腕骨外顆炎 テニス肘 変形性肘関節症 尺骨神経麻痺 手関節部腱鞘炎 手根管症候群 手首骨折後の痛み Dupuytren拘縮 ばね指 へバーデン結節 肩手症候群 |
| 胸・背中 | 胸背腹部痛 肋間神経痛 |
| 腰 | 腰痛 腰下肢痛 急性腰痛 ぎっくり腰 尾骨痛 慢性腰痛 坐骨神経痛 変形性腰椎症 腰椎すべり症 分離症 脊柱管狭窄症 腰椎椎間板ヘルニア |
| 足 | 下肢痛 股関節痛 変形性股関節症 運動後の下肢痛 |
| 膝関節 | 膝関節痛 膝関節捻挫 変形性膝関節症 膝関節炎 オスグッド病 ジャンパー膝 |
| 足関節など | 足関節痛 足関節捻挫 アキレス腱炎 外反母趾 偏平足 かかとの痛み |
Frequently Asked Questions 関節運動学的アプローチのよくある質問
- 関節運動学的アプローチは、
何をしてるの？ - 腰の仙腸関節や、動きの悪い関節を徒手的に動かし、正常な状態に戻します。
大変微妙な動きなので、患者さん自身ははっきりと感じられないことがあります。 患者さんの体が反射的に抵抗する動きを起こさせないように、きわめて微妙な力で治療を行う必要があります。 仙腸関節のみでなく、全身にわたり障害のある関節に治療が行えます。
- １回で治るの？
- TVでの報道にもありましたが、１回で改善される方もいれば、継続の治療が必要な方もいます。 例えば、股関節の変形性の変化で軟骨に破壊が生じてる場合、関節を治療しても、 レントゲン検査で改善の変化を確認するには１年以上かかります。 最初は２週毎、改善すれば症状に合わせて、１から２か月おきに治療をしています。 腰椎・頸椎・膝・肩関節なども同様です。
- 治療したけどまた痛い
- 一時的に改善したが、また悪くなる。
仙腸関節を動かし症状が軽減すれば、そこに原因があると考えます。
仙腸関節の動きも、経過が長い方は大変に硬く、しなやかな関節を得るには、 時間がかかることがあります。 １回、２回と続けると、動きが改善するまでの治療時間が大幅に短縮します。 （治療してる医師も容易に動きを感じれます。） 患者さんには２回目にどれくらい効果が続いたか、教えていただきます。
- どのくらいで良くなるの？
早く治して欲しい - 仙腸関節の状態により、１回から２回の治療で改善される患者さんもいます。 日常生活や仕事にもよりますので、長期にわたる患者さんもいます。 特に身体に負荷をかけていると、どうしても仙腸関節への負担が大きく、治療が長引きます。
当院にお越しいただければ、仙腸関節の動きを改善させるお薬（漢方薬）、 リハビリ、注射を紹介することができます。 実際、来院時に薬注射で改善される患者さんは大変多いです
- 運動、体操、ストレッチは
したほうがいいですか？ - 無理な運動・体操・ストレッチでは、仙腸関節の可動性が改善しにくく、 やり方によっては、悪化します。 患者さん自身が気もちいい運動や体操を、痛みを起こさない範囲で、十分に注意して行いましょう。 当院にお越しいただければ、治療の際には、仙腸関節を自分で動かす体操の指導も行います。
- お薬はどうすれば…
- 関節の動きを改善するお薬、漢方薬が処方されることがあります。
急性用、慢性用、体質などにあわせて、処方します。
効果があれば、薬は大幅に減ります。 特に強力なお薬は、必要なくなります。
- 股関節や膝関節の軟骨は治るの？
- 仙腸関節の機能が改善することにより、関節の痛みは消失し、関節の動く範囲は改善します。 膝であれば、内側の関節の隙間が開大し、股関節も同様に、隙間が開きます。 レントゲン検査で効果を確認できるまでは１年ぐらいを要しますが、改善します。 ただし元の完全に健常な関節には戻りません。
- スポーツの怪我にはどうですか？
- 痛みの原因に仙腸関節が関与していれば有効です。 色々なところが痛む、練習ができないなどの症状があれば、早めに診察を受けることが重要です。
関節運動学的アプローチは電話予約による予約外来で診療してます。
ご希望の患者さんは当院へ直接お電話をいただき予約をお願いします。 遠方からお越しの患者さんが多いので、住所、電話番号など事前にお知らせいただいてます。 現在、事前に診察させていただき、適応につき判断させていただいています。 現在かかられている先生の紹介状、MRIを持参可能でしたら大変嬉しいです。